展示場 [Gallery]

メリークリスマス2002

＜風栗とマンクスのクリスマスツリー＞

「今日はクリスマスイブといってとても大切な日なんだよ」
遠い星からやってきたマンクスに風栗は地球の行事の説明を始めました。
「…ふぅん、それでオレは何をすればいいんだ？」
「そうだね…いっしょにクリスマスツリーを作って街の人に見てもらおうよ！」
そういうと二人は森にトラジマセコイアを探しに行きました。
「あ〜これこれ！これにしよう」
風栗が見つけた木は１００メートルを超える巨木で立派なものでした。
「引き抜いて街まで持っていこう…じゃあ、マンクスはそっち持ってよ」
「よぉ〜し！」
風栗はマンクスをうながすと二人で力を合わせて木を引き抜きました。
「えいっ！」
根は意外と浅かったので簡単に引き抜くことができました。
----------------
木を抱えたまま街に戻ってきた二人は置き場所を探し始めました。
「さてと…どこにかざろうかな？」
「どこだっていいだろ？」
マンクスは退屈し始めたのかあまりやる気をみせません。
「しょうがないなぁ…じゃあ、ここに立てようか…」
風栗は角地に立つ６階建ての小さなマンションを右足で指しました。
「そこだな？」
「まっすぐに立てないと倒れちゃうよ！」
「大丈夫だって」
二人は木を垂直に持ち上げると一気にマンションに突き刺しました。
ずずずずぅ〜ん！
マンションの低層階は潰れてしまいましたが、何とか木を立たせることに成功しました。
「やったね！」
巨大なクリスマスツリーの出現に街は大騒ぎになりました。
----------------
「さてと、これから飾りつけなんだけど、何を飾る？何か光るもの…」
冬の夜の訪れは早く、すでに日は落ちてあたりは暗くなり始めています。
「これなんか面白いんじゃないか？」
マンクスは走っていたバスを拾い上げると木のてっぺんに突き刺しました。
衝撃でショートしかかっているのか、バスの車内灯が点滅をはじめてとてもいい感じです。
「そうだね…キレイだしバスと電車で飾ろうか…」
二人は足元を走るバスや電車を拾ってはツリーに飾り付けていきます。
風栗は器用に電線を使ってバスをツリーに吊り下げていきますが、どうやらマンクスは苦手のようです。
そのうち、マンクスが吊り下げたバスが地面に落下すると、ぺちゃんこに潰れて明かりが消えてしまいました。
「もう！しっかり結ばなきゃダメだってば！」
「まだ、たくさんあるんだから細かいこと気にするなよ！」
二人は夜遅くまでクリスマスツリーの完成に向けて頑張るのでした。

今年も鬼畜なクリスマスですね…（汗）

2002/12/18