<マンクスのバレンタイン>
「明日は手作りのチョコレートをプレゼントする日らしいな…」
雑誌やテレビでバレンタインを知ったマンクスは風栗にチョコレートをプレゼントする計画を練り始めました。
「まずはチョコレートを用意しないと…」
巨大化したマンクスは近くのスーパーに行くと屋根を引き剥がしました。
「たくさんあるぞ!」
特設会場のチョコレートをすべてかき集めたマンクスは納品に来ていた10トントラックにチョコレートを押し込みます。
こうしてマンクスは数店舗のスーパーを巡ってトラック一杯のチョコレートを集めました。
「次はネタだな… やっぱり電車チョコかな?」
近くの駅までやってきたマンクスはホームを跨ぐと停車中の電車を1両拾い上げました。
「さてと、これからが本番だな」
そう言うとマンクスは沿岸のコンビナート地帯に行きました。
ちょうど接岸していたタンカーをひっくり返して船倉を海水で洗うとタンカーを持ち上げます。
次にマンクスは足元の数個の石油タンクを蹴り付けました。
燃え上がる石油タンクの中にタンカーを降ろすとその中にチョコレート満載のトラックを投げ入れました。
「上手くいくかな?」
心配そうにタンカーを見守るマンクスでしたが、じわじわと溶け始めたチョコレートが次第に大きなプールとなっていきます。
タンカーの底は厚いのでチョコレートが溶けるにはちょうどいい温度でした。
「よぉーし!仕上げはこれだ!」
マンクスは持ってきた電車をチョコレートの海にドボンと漬けてかき混ぜました。
チョコレートが電車に絡み付いていい感じに仕上がっていきます。
こうして電車チョコができあがりました。
鬼畜なバレンタインですですね…ちゃんと風栗に渡せたのでしょうか?(汗)
2003/02/10