ウルトラふぐりん達にそそのかされて暴走するトラジマくんです。(^_^;
まだ、遊びたい盛りですからねぇ…仕方ないのかも。
<以下SSです>
「でもボクはお二人の様に街を壊すことなんてできません…」
困ったトラジマくんは少しうつむき加減に小声で答えました。
「大丈夫だって! 壊しても怒られないよ」
そう言うとウルトラふぐりんはトラジマくんの両手を握り締めました。
「…えっ? どういうことでしょうか?」
トラジマくんは顔を上げて不思議そうな表情を見せます。
「ホラ! あそこを見てみな」
ウルトラマンクスは街の一角を指しました。
「あの辺り、何だかガラクタでゴチャゴチャしてるだろ?」
「ああ、駅前ですね。確かにゴチャゴチャしてますね」
トラジマくんは素で答えます。
「僕達は再開発の許可をもらっているんだよ」
ウルトラふぐりんは得意気に喋りました。
「そうそう、オレ達は遊んでいるように見えて、実は街の再開発のお手伝いをしているワケ」
ウルトラマンクスは薄笑いを浮かべながら足元の雑居ビルを右足で蹴り潰しました。
「なるほど、そういう訳だったのですか…ボクはてっきり、お二人は破壊と殺戮をしているものだと思って…」
トラジマくんはウルトラふぐりんとウルトラマンクスにすっかり気を許してしまいました。
「いいって、いいって」
「さぁ、再開発しながら遊ぼうよ」
ウルトラふぐりんにポンと背中を押されたトラジマくんは足元の雑居ビルを踏み潰してしまいました。
「…うわっ! 中に人はいませんよね!?」
「そんなこと気にしたら仕事は終わんないぜ!!」
ウルトラマンクスはハイキックで商店街のアーケードを蹴り上げメチャクチャにしてしまいました。
「そうそう、仕事は早く片付けようよ!」
今度はウルトラふぐりんが12階建てのマンションにかかと落としを浴びせ粉砕していきます。
「それもそうですね…ボクも頑張らなくちゃ!」
トラジマくんはキックの体制を整えました…
2007/05/05