ウルトラふぐりんがまた鬼畜な遊びを始めました。
小人さんで詰まった電車を絞る「電車絞り」です。
<以下、SSです>
朝の通勤時間帯に現れたウルトラふぐりんは、ちょうど足元を走ってきた電車に目をやりました。
「くすくすっ…」
ウルトラふぐりんは意地悪そうな笑顔を浮かべながら右足のつま先で電車を軽く蹴り付けると、電車は脱線して線路上に急停車しました。
大勢の乗客でギッチリ詰まった電車からは悲鳴があがっています。
そんな声に耳を傾ける様子もなく、ウルトラふぐりんは1両の電車を両手で拾い上げました。
「うわー! 小人さんでいっぱいだぁ…」
ウルトラふぐりんはニッコリしながら車内を見回しました。
車内の乗客はパニック状態になっていますが、満員のためにあまり身動きが取れないようです。窓ガラスに張り付いて何か叫んでいる乗客が大勢います。
「絞ったら面白そうだね…」
ウルトラふぐりんはそう言うと、まるで雑巾を絞るように電車の車体をひねり始めました。
バキバキ!ギチギチギチ…グチャ!
車体は大きな音を立てながら不規則な方向に歪んでいき、それをかき消すかのように乗客の助けを求める悲鳴が周囲に響き渡ります。
「もっと絞れるね…」
ウルトラふぐりんは電車をどんどん絞っていきます。もはや、電車は原型を留めないほど細くねじれ曲がっていました。
ウルトラふぐりんの両手は次第に乗客の体液でねっとりと赤く染まっていきます。
「やったぁ! うまく絞れたぁ〜」
細くねじれ曲がった鉄の塊にウルトラふぐりんはご機嫌のようです。
「もっと絞ろうっと!」
ウルトラふぐりんは絞り終わった電車を投げ捨てると、しゃがんで2両目に手を伸ばしました。
2007/12/13