M5656星も年末年始ということでお休みみたいです。
ウルトラふぐりんが今年最後の「蹴り納め」をしにやって来ました。
バトルスーツをお尻に目いっぱい食い込ませてファンサービスに努めていますね。
<以下、SSです>
大晦日の昼下がり、ウルトラふぐりんが地球に遊びにやって来ました。
「今年もいろいろお世話になりましたぁ〜 お礼にお掃除を手伝いますね」
冬休みのせいか、ウルトラふぐりんはご機嫌のようですが、街は逃げ惑う人で大騒ぎになりました。
ウルトラふぐりんはそんな人々をニコニコしながら見下ろしています。
「う〜ん、この辺、何だかガラクタでゴチャゴチャしていますね。片付けなゃ!」
足元に広がる雑居ビル群を踏み潰しながらウルトラふぐりんはズカズカと割り入っ
て行きます。踏み込んだ後には次々と火の手が上がっていきました。
「はいはい。どんどん片付けちゃいますよ〜」
凄まじい破壊力を持つ巨大な足がいくつものビルをいとも簡単に踏み砕いていきます。
すると、行く手に少し高いビルが現れました。ビルはちょうどウルトラふぐりんの腰下の高さぐらいです。
「あ〜 これは邪魔ですね!」
ウルトラふぐりんは少し後ずさりして身構えると、ビルを目掛けて華麗な廻し蹴りを披露しました。
「年末、蹴り納めキーック!!」
ズガガガーン!
物凄い衝撃波と共にスラリと伸びた綺麗な足がビルを捉えるとビルはあっという間に吹き飛んでしまいました。
「相変わらずもろいなぁ… くすくすっ」
ウルトラふぐりんは根本だけ残ったビルを見て薄笑いを浮かべました。
「さぁて、早くしないと日が暮れますね〜」
ウルトラふぐりんの無差別攻撃が始まり、雑居ビル街は10分足らずでメチャクチャになってしまいました。
ひと通り、破壊し終えるとウルトラふぐりんは満足そうな表情で、燃え上がる瓦礫の山となった街並みを見渡しました。
「これで、やっとお正月を迎えられますね! また、年が明けたら遊びに来ます〜」
そう言い残すと、ウルトラふぐりんは空高く飛び去っていきました。
2007/12/31