早起きした小狼は早朝の街のパトロールを始めると、しばらくして駅に辿り着きました。 ここは乗り換え駅でちょうど朝のラッシュ時間ということもあり、駅は大混雑しています。小狼は足を上げて大きく股を広げると駅を一跨ぎしました。 突然現れた小狼に人々は驚きましたが、ほとんどの人はいつものパトロールだと思い小狼に興味を示しませんでした。 駅のホームは朝の通勤ラッシュでたくさんの人であふれかえっています。小狼がホームを眺めていると上下線ともに電車が滑り込んできました。
(踏み潰したら面白いだろうなぁ…)
小狼は次第に破壊衝動に駆られてきましたが、小狼はこの街を守る正義の味方です。 ですが、ラッシュで賑わう光景を眺めているうちに小狼は我慢ができなくなりました。
「ちょっとウォーミングアップを始めます。ケガをしたくない人は急いで避難してください」
小狼は一方的に喋ると右足をホームに踏み降ろしました。小狼のスパイクがホームを電車ごと踏み潰していきます。その破壊力は凄まじく、ちぎれたホームの屋根や 引き裂かれた電車や乗客が宙に舞っています。突然の小狼の攻撃に駅は大混乱に陥りました。
「うわ!たまんないや!」
その感触の良さに小狼はすかさず左足を踏み降ろすと、小狼のスパイクは逃げ惑う人々をホームごと粉砕していきました。こうなるともはや誰にも小狼を止めることはできません。破壊の鬼と化した小狼は駅の上で腿上げを始めました。激しい地響きとともに踏み降ろされるスパイクがホームや電車を次々を粉砕し宙に巻き上げていきます。こうして僅か数分で小狼は駅を跡形もなく粉砕してしまいました。
「ウォーミングアップ終了!あー面白かった!」
小狼は何事もなかったように砂煙が立ち上がる駅跡を立ち去りました。
2004