<ハリー○ッター映画公開記念>(嘘)
ハリーはホウキの扱いは自分でも上手いと思っていましたが、さらに極めてみたいとも思っていました。
ある日、魔法の教科書を読んでいると「大質量で飛ぶことは非常に難易度が高い」と書かれていました。
「ふぅ〜ん、そうなんだ…」
早速、ハリーは試してみようと思い街外れの丘にやってきました。
そこで巨大化魔法を使って自分の体を100メートルを超える巨人に変身させました。
服装は魔法のローブでもよかったのですが、巨大化して飛ぶのは初めてなので動きやすい体操服にしてみました。
男の子の場合、体操服の下はショートパンツなのですが、ハリーはそのままでは修行にならないと思い
あえて女の子が穿くブルマにアレンジしました。そうすることにより、体に緊張感が走りいい精神訓練になります。
「巨大化して飛ぶだけじゃ、芸がないよね」
そう言って魔法使いのシンボルである帽子だけは忘れずに頭にかぶります。
ハリーはホウキを股間に挟むと丘の上から下を見下ろしました。そこには街並みが広がっています。
もし、誤って落下でもしたら大変なことになるな…とハリーは思いました。
でも、ホウキは得意中の得意です。まさか、落っこちるような真似をするはずない…と不安を否定しました。
風が少し収まるのを待ってハリーは大きく深呼吸をしました。
「えいっ!」
スラリと伸びた足で丘を蹴り、ハリーは空中に飛び出していきました。
ハリーはいつもより慎重にホウキを進めていきます。巨大化しているせいなのか足元の街並みがいつもより近くに感じました。
「なぁ〜んだ…それほど難しくないや」
ハリーは得意気にそう思いました。やはり自分はホウキに関しては天才なのだと改めて感じ嬉しくなりました。
そんなことを思って緊張感が解けた瞬間、ハリーは股間とホウキの当たりがいつもと違うのに気付きました。
ショートパンツ姿でもホウキに乗ったことはあったのですが、どうもブルマだと勝手が違います。
ハリーは飛んでいくうちにブルマが自分の股間を締め上げていくのを感じ、徐々に息が荒くなっていきました。
ホウキのまたぎ方がいけなかったのか、ぴっちりとしたブルマを穿いたのがいけなかったのか、ハリーに考える余裕はありませんでした。
「あ…もうダメ…」
ハリーの頭からホウキのイメージが消し飛びました。その時、巨大なハリーの体は街並みに落ちていきました。
「ズズズズーン!」
凄まじい衝撃が街中に響き渡りました。立ち込める砂煙の中、仰向けに横たわるハリーの姿がありました。
たくさんのビルが体の下敷きになって潰れているのが感じられました。
「やっちゃった…」
ハリーは自分の不注意でたくさんの人々が犠牲になったことを悔やみました。
でも、さっきまでの気持ちよさを思い出さずにはいられませんでした。
「また練習してみようかな…」
ハリーは顔を少し赤らめながらそう思いました。
2001/11/18