悟飯とピッコロは打倒セルに向けて誰もいない平地で修行をしていた。

ピッコロ『今日はお前に新しい技を教える』
悟飯『技?どんな技ですか?』
ピッコロ『それは、巨大化術だ!』
悟飯『巨大化術!?』
ピッコロ『そうだ。この技を覚えれば戦闘力を何倍にもすることができる。』
悟飯『でも僕にもできるかなぁ?』
ピッコロ『お前は昔、俺の修行を経験しているから魔族の力をある程度は使えるはずだ。』

現に悟飯は魔閃光という魔族の技を習得しているのである。

悟飯『わかりました。やってみます。』
ピッコロ『俺が技を発動させるから気の流れを覚えるんだ。いいな。』
悟飯『はい!』

そういうとピッコロは全身に力を加えると、気を溜め始めた。

ピッコロ『はあっ!』

するとピッコロの体はみるみる巨大化し10メートル程までになった。
ピッコロの道着はある程度まで巨大化しても伸びて体にフィットする作りになっているので破けてはいなかった。
そして、近くにあった巨大な岩(2階建ての家ぐらい)を己の拳で木っ端みじんに破壊した。

悟飯『すごいや!』

悟飯は目をキラキラさせながら言った。

悟飯『これならセルに勝てますよ。』

しかしピッコロは顔をこわばらせながら言った。

ピッコロ『この技はいいことばかりではない。気の消費が激しく、動きも鈍くなり攻撃も当たりにくくなる。
       下手をすれば相手に攻撃を全く当てられずに気が無くなり戦闘不能になる可能性だってある。』

その言葉に悟飯は複雑そうな表情をした。
ピッコロは体の力を抜き、元の大きさへ戻った。

ピッコロ『この技は意外と簡単にできる。魔族の力をもつ者ならな。気の大きさによって技の強弱も変わる。
       その気になればお前は俺よりも戦闘力が上だ。技を磨けばセルを倒せる可能性も出てくるはずだ。』

悟飯『よぉーし!やるぞぉ!』

悟飯は激しい戦いがあまり好きではなかったが、世界の平和と、将来学者になるという夢のためにセルを倒すという
固い決意をしていたのだ。

悟飯は静かに目を閉じ、全身にゆっくりと力を込め、気を高め始めた。
すると悟飯の体はぐんぐん巨大化し、10メートルを軽く超え、異常なペースで70メートルぐらいにまでなった。
ピッコロの巨大化限界は50メートル程度だったが、悟飯はそれをあっという間に軽く超えてしまったのである。
悟飯は悟空と精神と時の部屋で修行を終えていたため、悟飯の戦闘力は以前の何倍もあるのだ。

しかし、悟飯は目を閉じているため、自分の大きさがまだ分かっていない。

ピッコロ『悟飯!早く技を止めるんだ!!』
悟飯『うわわわっ!』

ピッコロの怒号でようやく気がついた時には悟飯の身長はゆうに100メートルは超えていた。
悟飯はピッコロと同じ魔族の道着を着ていたが、道着は限界近く伸びていて悟飯の体に食い込んでいた。

悟飯『止めるって言われても・・・どうやったら止まるんですか?(汗)』
ピッコロ『全身の力を抜くんだ!!』

そう言っている間にも悟飯の体は巨大化を続け、160メートルぐらいになったところで巨大化はようやく止まった。
100倍近く巨大化したため、さすがのピッコロ自慢の魔族の道着も破れてしまい、悟飯の体は全裸の状態になっていた。

悟飯『ピッコロさん・・・すみません、新しい服が欲しいです。』
悟飯は100倍も巨大化した股間を必死に両手で隠しながら顔を赤らめてピッコロに助けを求めた。

ピッコロ『まさかこんな大きさにまで巨大化するとはな。待ってろ、すぐに出してやる。』

そう言うとピッコロは武空術で悟飯の頭の上まで来ると手を悟飯の頭に触れ、念じた。
すると悟飯のサイズに合った新しい魔族の道着が現れた。

悟飯『あはっ!ありがとう。ピッコロさん!』

新しい道着をもらうと、悟飯はうれしそうに答えた。

ピッコロ『まだ技の加減ができていないが、とりあえずは成功だな。ためしに何か攻撃して破壊力を確かめてみろ。』
悟飯『えっ?でもそんな都合の良い物なんて無いですよ。』

確かに今の悟飯のサイズにあった物はここには何もなかった。
ピッコロは何か考えていたようだったが、すぐにひらめきこう言った。

ピッコロ『ジンジャータウンへ行くぞ。あそこの人間はセルにみんな吸収されてしまって無人のはずだ。
       建物は多く残っているはずだからそれで試してみるといいだろう。』

悟飯『でも町の人たちが後から困るんじゃ?』
ピッコロ『ドラゴンボールで元に戻せばいいだろう。』
悟飯『あっ!そっか。』
ピッコロ『お前は今、気が自然に減っているはずだ、早いとこ行くぞ。』
悟飯『はい!』

ジンジャータウンへ飛び立とうとする悟飯とピッコロの前に突然悟空とクリリンが現れた。
突然現れた巨大な気の正体が気になったからである。

クリリン『!!!!、ひえぇ!お前悟飯か?どうしちまったんだよ、そんなにデカくなって?』
悟空『ひゃあ!たまげたなぁ!!でけぇ気の正体は悟飯だったのか。何食ったらそんなにでかくなるんだ?』

悟飯はなにか言いたそうだったが、照れくさそうに顔を赤くして黙っていた。

クリリン『ちぇっ、ずるいよな・・・みんな俺よりでかくなるんだから』

クリリンは口を尖らせながら不機嫌そうに言った。

悟空『こんな姿を見たら母さんおどれぇて(驚いて)気絶しちまうぞ!』

ピッコロ『そんなことよりこれから悟飯の修行の為にジンジャータウンへ行くんだが、お前達もどうだ?』

ピッコロはみんなの会話に割って入った。
悟飯の気は今自然に減っている状態なので早めに修行を済ませたかったのだ。

クリリン『ジンジャータウン?修行ならここですればいいじゃんか?』
ピッコロ『悟飯が今の状態でどれぐらい強くなっているかここではわからん。
      あそこの建物を使って悟飯の破壊力を試すつもりだ。』

悟空『おもしろそうじゃねえか!なぁ、クリリン、オラ達も行ってみようぜ。』
クリリン『あっ、ああ』

クリリンは巨大な悟飯が建物を破壊するところを想像するとゾッとしたが、興味もあったので
ついていくことにした。

ピッコロ『そうと決まれば早速行くぞ。』

数分後・・・
ジンジャータウンへ着いた悟飯、ピッコロ、悟空、クリリンの4人は
早速修行にとりかかろうとしていた。

クリリン『うわぁ!やっぱりだれもいねぇや!ビルや建物はあるのに人がいないって気味が悪いな。』
悟空『建物いっぺぇあるみてぇだな。どれを壊すんだ?』
ピッコロ『あれがいいだろう!』

ピッコロはジンジャータウンで一番高い建物『ジンジャータワー』を指差した。
だが、一番高いとはいっても悟飯の胸ぐらいの高さだった。
悟飯はジンジャータワーの近くまで歩み寄った。
他の3人はある程度離れた場所で武空術を使い、空からその様子を眺めていた。

ピッコロ『悟飯、準備はいいか?』
悟飯『はいっ!』
ピッコロ『よしっ!では始めろ!』

悟飯は右手を後ろに引き、構えると、集中し気を高めた。

悟空・クリリン『!!!』

ただでさえ巨大な悟飯の気がさらに上がったので悟空とクリリンは驚きのあまり言葉が出なかった。

悟飯『はあっ!!!』

悟飯の拳はビルを容易く突き破り、その衝撃で拳の先から一直線上に衝撃波が起こった。
ビルは全壊せずに拳の大きさ分穴が開いていた。
いかに悟飯の拳の強さが強力だったのかが分かる。

悟飯『やあぁぁ!!!!』

悟飯は続けて協力な蹴りを放った。
すると建物は音を立てて崩れ去り、もはや建物としての原型は無くなっていた。

悟飯『えいっ!!』

最後に悟飯は残った残骸を踏みつぶした。
ジンジャータワーは一瞬のうちに悟飯の手によって瓦礫の山と化した。

ピッコロ『上出来だ!!悟飯!!』

こわばっていたピッコロの顔から笑顔がこぼれた。

クリリン『すげぇよ悟飯!!たった3発であんな大きな建物を全壊させちまうなんて!!』

クリリンは興奮した様子で訴えた。

悟飯『えへへへっ!僕強くなったかな!』

悟飯は照れくさそうに笑った。

一方そのころ、その様子を衛星で覗いている者がいた。
国王の軍隊の兵士達である。
兵士達はセルへ攻撃をする準備をしていて、
攻撃する前に衛星を使って世界の様子を監視していたのだ。
そこへ突如、巨人が現れたので、軍隊は混乱していた。

兵士『大佐!ジンジャータウンに突如謎の巨人が現れ、一瞬で歴史的建造物であるジンジャータワーを
    破壊しました。』
大佐『なに!!巨人だと!?この忙しいときに!特徴は?』
兵士『はいっ!衛星の映像を見た限り顔から判断して8歳〜15歳程の少年だと思われます。
     巨人の大きさは推定150〜160メートル程はあるかと・・・
      髪は金色で、服装は紫色の軽装だったであります。』
大佐『なんと!!身長160メートルの子供の巨人だと!?他に被害は?』
兵士『現在のところ、まだ確認されておりません。
     ですが、一瞬のうちに建物を破壊したとの情報でかなり危険な存在であると思われます。』
大佐『確かにジンジャータワーと言えば頑丈にできていることで有名な建物だ。それを一瞬のうちで
     壊すとは子供とはいえ危険だな。』
兵士『現在、セル攻撃への準備中ですが、いかがいたしますか?』
大佐『セルは現在28KSの5地点に留まっている。数日後までそこから動かんとの情報ではないか。
     今後の被害を考えるとまずは巨人討伐が先決だ。全軍ジンジャータウンへ巨人討伐に向かわせろ。   
      それに我々人類には協力な助っ人がいるではないか。セルはその方へ任せるとしよう。』

その協力な助っ人とは紛れもなくミスターサ○ンのことである。

数十分後、悟飯達はまだジンジャータウンにいた。
他の建物も使って悟飯の破壊力テストをしていた。

クリリン『すげえ!町に隕石でも落ちたみたいだ!!』

町にあったビルや建物は全て跡形もなくなり、周りは瓦礫の山しか無くなっていた。

悟飯『ちょっとやりすぎちゃったかな・・・(汗)』

町1つを壊滅させたにもかかわらず、悟飯は息ひとつ乱れていなかった。
そこへ突然・・・

ゴオォォォ!!!ガタガタ!!という大きな音とともに戦車や戦闘機の群れが現れた。
数にして軽く500は超えているだろう。

悟空『なんだ?なんだ?』
兵士『そこの巨人!!貴様自分のやったことがどういうことか分かっているのか?』

兵士の怒号がスピーカーを通じて周りに響き渡った。

悟飯『巨人?僕のこと?』
兵士『お前以外に誰がいると言うのだ!!』

兵士の怒号と共に一台の戦車が悟飯に向かって大砲を放った。
だが悟飯は大砲の弾をすばやく素手で叩き落とした。

悟飯『何するんですか(怒)!!!』

普段の悟飯はめったなことでキレないが、
巨大化した状態ではすぐに興奮するようだ。

兵士『ばっ、バケモンだぁ!』

何名かの兵士達は悟飯が大砲の弾をいとも簡単に叩き落としたことと、
悟飯の怒った迫力に驚き逃げ出してしまった。
珍しく悟飯が怒っていることに気がついたクリリンは
慌てて悟飯の肩へ乗っかり、悟飯をなだめた。

クリリン『落ち着けよ、悟飯。あいつらもゆっくり事情を話せばきっと分かってくれるって。』
悟飯『でも僕、何にも悪いことしてないのにいきなり攻撃されたんですよっ!!(怒)』

悟飯は自分の肩に乗っているクリリンを見下ろしながら怒号を言い放った。
そのあまりの迫力にクリリンは圧倒されてしまい、

クリリン『わっ分かったよ、(汗)そんなに怒るなよ・・・俺が事情を話してみるからさ。
      きっとみんな分かってくれるって。』

といって悟飯の肩から軍隊のいる所へそそくさと向かっていった。
焦りと恐怖と緊張でクリリンは体中汗びっしょりだった。

クリリンの心の声【ひえぇ(汗)悟飯めちゃくちゃこえぇ(怖い)よ、あんな近くででかい声出さないでほしいよな。
          それより早く何とかしないとこの調子じゃこいつらと悟飯の戦争が始まっちまうぞ・・・】

クリリンが軍隊に説得に行っている間に悟空とピッコロは必死で悟飯をなだめた。

悟空『悟飯、落ち着けって。きっとみんなお前がでけぇからあいつらビビッてるだけなんだ。』
ピッコロ『孫の言うとおりだ、悟飯!俺達は今こんなところで無駄な争いをしている場合ではない。』
悟飯『でも・・・・』

説得のかいあってか、悟飯は少し落ち着いた様子だった。

一方クリリンは軍隊を説得していたが、軍隊側は一向に敵意を崩さなかった。

兵士『そんな自分勝手な理由で町一つを壊滅させたのか?』
クリリン『だからそれはセルを倒そうと・・・』
兵士『それは我々軍隊の仕事だ。』

そのとき、双眼鏡で悟飯の様子を見ていた他の兵士が・・・

兵士『おいっ!あの巨人の隣にいる緑色のヤツ、あれはピッコロ大魔王じゃないのか?』

その言葉に他の兵士達もざわめき始めた。

クリリン『ちちちっ違うんだ!これには深い訳があって・・・』

クリリンは慌てて必死になって弁解しようとしたが、兵士達は聞こうとはしなかった。

兵士『えぇい!!さては貴様らもヤツの手先だな!構わん!!撃て、撃てぇ!!!』
クリリン『うわぁ!やめろぉ!!』

兵士のその言葉を合図に無数の戦車からの一斉射撃が始まった。
何百発にも及ぶ一斉射撃が悟飯の巨大な体に何発も命中し、
他の数発も悟空とピッコロを襲った。

悟空・ピッコロ『ぐはっ・・・』
悟飯『お父さん!ピッコロさん!』

悟飯にとって大砲はまったく痛くなかったのだが、
傷付く悟空とピッコロの姿を見てとうとう怒りの限界を迎えた。

悟飯『うわあぁぁぁっ!!!!!!!!!!』

そのあまりに巨大な怒号とすさまじいオーラとともにすさまじい地響きや爆音が起こった。
その影響で戦車の何台かはひっくり返り、衝撃でいくつかの戦闘機は墜落した。
なんと、悟飯の巨大な体の周りにバチバチッと雷光が走り、
髪の毛が逆立ち、悟飯は超サイヤ人2へと覚醒したのだ!

悟飯『もう許さないぞ!!!お前達!!!!!!!』

これまでにない悟飯の迫力に圧倒され、軍隊の半数は退避していた。
残りの半数は悟飯達への砲撃を続けていた。

悟空『待てっ!!悟飯!オラ達はでぇじょうぶ(大丈夫)だ。』

しかし、悟空の声は戦車の大砲の爆音にかき消された。
仮に悟飯の耳に悟空の声が届いたとしても
今の怒りで我を忘れた悟飯を止めることは不可能だっただろう。

悟飯はいきなり巨大な脚を高く上げると、
そのまま大砲を放っていた戦車の群れに一気に振り下ろした。
ドゴーン!というとてつもなく大きな音をあげ、
いくつかの戦車は悟飯の巨大な足に跡形もなく踏み潰されてしまった。

そこへ悟飯の正面からすさまじい速さで近づく戦闘機がいた。
戦闘機は悟飯の胸元へ狙いを定め、ミサイルを2発放った。

兵士『こいつでくたばれ!!バケモノ!!!』

悟飯はその場から動かず、ミサイルは勢いよく悟飯の胸に直撃した。
黒い爆煙がもくもくと悟飯を覆いつくした。

兵士『やったぜ!!何だ、意外とあっけなかったな!』

兵士はもくもくと上がっている爆煙を見て勝利を確信していた。
しかし・・・その爆煙の中から巨大な右手が現れ、戦闘機をすばやく掴んだ。
あまりにも巨大なその手は戦闘機をすっぽりと簡単に覆ってしまった。
兵士は巨大な悟飯を見上げると操縦席で恐怖のあまり失禁してしまっているようだった。
悟飯がとても恐ろしい表情で兵士に向けて異常な殺気を放っていたからだ。

兵士『やめろ!何するんだ!!なあ、おいっ!!!許してくれよ!!!!』
ピッコロ『やめるんだー!!!悟飯〜!!!』

ピッコロの言葉に耳を傾けず、悟飯は兵士の慌てふためく姿を
にやっと笑いながら優越感に浸ったように見下ろし、
そのまま戦闘機を右手で握りつぶした。
そしてその残骸を乱雑に放り投げた。

ピッコロ『悟飯ー!!!!』

ピッコロは悟飯の豹変ぶりにかなりショックを受けてしまった。

潰された戦闘機の様子を見ていた兵士たちはよりいっそう射撃の手を強めた。

クリリン『おいっ!ピッコロ!悟飯を何とかして元に戻せないのかよ。なあ?
       悟飯がでかくなった技ってお前が教えたんだろ?』
ピッコロ『悟飯・・・・・・・・』

ピッコロはショックのあまりクリリンの言葉が届いていないようだ。

クリリン『しっかりしろよ!ピッコロ!!早く悟飯を止めないともっとたくさんの人が
       殺されちまうぞ!!!そうなったらセルよりも先に世界を崩壊させちまう。』

ピッコロはその言葉に落ち着きを取り戻した。

ピッコロ『スマン・・・・・・今悟飯は気が高ぶっている状態だが、気をすべて消耗させると
       元に戻るはずだ。他にも気持ちが落ち着いた時や、全身の力が抜けても
       気が静まりすぐに技は解けるだろう。』

悟空『でもよ、そんな都合良く悟飯を止められっか?今の悟飯は気が強すぎて近付く事だって難しいと思うぞ!』
クリリン『・・・・・・』
ピッコロ『・・・・・・』

ピッコロ達が途方に暮れている間にも悟飯は次々と戦車を足で踏み潰し、戦闘機を気弾で撃墜していった。
兵士達は武器を捨てて逃げまとい、もはや悟飯に抵抗する者は誰もいなくなっていた。

悟飯『逃がすかぁっ!!!!』

兵士達の遥か上空から突如悟飯の巨大な足がものすごい勢いで降ってきた!
ドゴーン!!!!

兵士達『ぎゃあぁぁぁー!!!!!!!』

兵士達の叫び声が辺りに響いた。

ジンジャータウン近辺にいた兵士はもうほとんど悟飯によって消されてしまっていた。
悟飯は遥か遠くの隣町近くまで逃げている大勢の兵士達を見つけた。
おそらく最初に逃げ出した連中だろう。
隣町には軍隊の基地があり、そこへ逃げ帰ろうとしていたのだ。
今の悟飯の目線の高さとサイヤ人の視力を持ってすれば隣町近くにいる兵士を見つけるのは簡単だった。
遠くと言っても悟飯にとっては数分もしないうちに着く距離ではあったが・・・

悟飯の心の声【勝手に僕達を攻撃したくせに自分達だけ逃げて・・・なんて自分勝手なんだ・・・(怒)】

悟飯は巨大化と激しい怒りによって性格は変貌していた。
眠っていた戦闘民族サイヤ人の血が開花したのだ!!
もう悟飯は自分や仲間達を攻撃した兵士達を全滅させるか疲れるまで止まらないだろう。

悟飯はで歩いて隣町へ移動し始めた。
歩いてとは言っても、1歩の間隔が120メートルぐらいあったのでものすごい速さだった。

ジンジャータウンから隣町へは広い一直線のじゃり道が1つだけあり、
その道の左右は高い岩壁が隙間無くそびえ立っていた。
高いといっても、悟飯の腰程の高さだったが・・・

歩き始めてすぐに、悟飯は数十名の兵士達を見つけた。
さっきは遠くの方で逃げている兵士達を見ていたので、
こんなにすぐ近くに小さな兵士達がいることに気がつかなかったのだ。
おそらく中途半端に悟飯を攻撃して逃げ遅れた連中だろう。

悟飯『はあっ!!』

悟飯は左右の岩山に向けて2発気弾を放った。
バーン!バゴーン!!ガラガラ!!!ドシーン!!!!

気弾は岩山に命中し、大きな岩や石が音を立てて崩れ落ち、
兵士達の逃げようとしている隣町までの道を塞いでしまった。
何名かの兵士は岩や石の下敷きになってしまい、生き埋め状態になってしまったようだ。

兵士達は突然起こった出来事に大パニックだった。
振り返ってみると、巨人がものすごいペースで近付いて来るではないか!!

悟飯は兵士達を追い詰めると、兵士達のすぐ近くの地面を勢いよく踏みつけて立ち止まった。
ドシーン!!!!!!ガラガラガラ!

その衝撃で左右の岩山がまた崩れ落ち、兵士達は全員立っていられず、すっ転んでしまった。
地震でいうマグニチュード10以上はありそうだ!

振動が無くなると、兵士達は慌てて立ち上がり、
悟飯をまるで恐ろしい怪物でも見るかのように怯えながら固まって悟飯を見上げていた。

すると、その時、その兵士達の中から・・・・

兵士『嫌だぁ!!!死にたくないよぉー!(涙)』

と言いながら悟飯の足元を横切りジンジャータウン側へ逃げ帰ろうとする2名の兵士がいた。
悟飯はその場から動かずに振り返り、左右の岩山をグーで殴りつけ、
逃げようとする兵士達の逃げ道を再び岩石で塞いでしまった。

兵士『許してくれぇ!!何でもしますから!!命だけは!!!』

逃げ場を失った2名の兵士はそれぞれ命乞いを始めた。

悟飯はその様子を見下ろしながら、腰を落とし、かがんで兵士達の前に顔を近づけた。
2人は突然近付いてきた悟飯の迫力に圧倒され、怯えながら悟飯を見上げていた。
すると、悟飯はそのふたりを乱暴に掴み取ると、再び立ち上がった。

悟飯『お前達は絶対に許さないと言ったはずだ!!!』

悟飯は表情をよりいっそう厳しくさせながら大声で言い放った。
2人は突然の悟飯の言葉に驚き、絶望を感じていた。

兵士は悟飯の巨大な手の中から首から上のみが出ている状態だった。
悟飯が手の中の2人の兵士を見下ろしながらニヤッと不敵な笑みをこぼすと
兵士達は顔を青ざめさせて己の最後を感じ取った。

悟飯『はあっ!!!』
バキッ!!ゴリゴリッ!!グシャ!!
兵士『ぎゃぁぁぁぁ!!!!!』

悟飯は右手に一気に力を込め、手の中にいた2名の兵士を自分の強大な握力で握り潰してしまった。
不気味な音と兵士の奇声が周りに響いた。
手の平には人間の原型を留めていない肉片と血がこびりついていた。

兵士『・・・・・・』

残りの兵士達はその様子を先ほどの位置から動けずに固まって見ていた。

悟飯『今度はお前達の番だっ!!』

すると悟飯は横にあった岩壁から素手で人間の5倍ぐらいはある大きさの岩をえぐり取り、
固まっている兵士達の真ん中へ思いっきり投げつけた。

ドーン!!!!
兵士『うわぁぁぁ!!』

巨大な岩がものすごい速さで突っ込んできて兵士達を襲った。
ほとんどの兵士はおそらく即死だった。
あんなに巨大な岩が猛スピードで生身の人間にぶつかったらひとたまりもないだろう。

悟飯は最後にその場で生き残った兵士達を次々とつまみ上げ、口の中に放り込むと、そのまま丸呑みした。
兵士達は悟飯のお腹の中で抵抗しているようだったが、無駄なあがきだった。
やがて兵士達はみんな悟飯のお腹の中で力尽き息絶えた。

悟飯が暴れている一方、地獄では悟飯に殺された兵士達の魂が次々とやってきていた。

閻魔大王『何だ、この魂の数は?みんな地球からだな!ついにセルの大量虐殺が始まったのか?』
赤オニ『忙しくて手に負えないオニ!』
青オニ『このままじゃ地獄はパンクするオニ!』

と、そのとき突然占いババがひょっこり現れた。

占いババ『違うぞい!これは悟飯のしわざじゃ!』
閻魔大王『何!?悟飯!?孫悟空のせがれの孫悟飯か!?』
占いババ『嘘だと思うなら見てみるか?』

そういうと占いババは閻魔大王のテーブルへ乗っかり、乗ってきた水晶玉を置き、
なにやら念じ始めた。

占いババ『ホイホイホイのホイサッサ!』

すると水晶玉に地球の様子が映し出され、兵士達を追いかけている巨大な悟飯の姿が
映し出された。

閻魔大王『なんと?これが悟飯か?悟飯は優しい心を持ち天国行き確実との報告だぞ!』
占いババ『本人も悪気は無いようなんじゃが、ピッコロが教えた技が暴走してああなっておるんじゃ!』
閻魔大王『なんと!かわいそうに!どうにかならんのか?』
占いババ『わしもそう思っていろいろ調べてたんじゃが、どうやら力が抜けると元に戻るようじゃ!
      今悟空達が何とかしようとしているんだが、てこずっているようだの!』
閻魔大王『むぅ!!なんとかならんのか?』

閻魔大王はいいアイディアが無いか考えていたが何か思い出した様子でこういった。

閻魔大王『そうだ!これを使うといいだろう。』

閻魔大王は巨大な机の引き出しから何かを取り出した。
それは地獄アイテムの一つの蜘蛛の糸だった。

閻魔大王『この蜘蛛の糸は特別でな、地獄から逃げ出そうとする罪人を捕まえる道具なのだ。
      自由に伸び縮みし、しかもめったなことでは切れん。これでいったん悟飯を抑えるといいだろう。
      それにこの糸は捕らえている者の体力を奪い、気絶させる力もある。
      うまくいけば悟飯もそのうち元に戻るだろう。』
占いババ『わしが悟空に届けてやろう!』
閻魔大王『おお!頼んだぞ!』

そう言って占いババは蜘蛛の糸を届けるべく地上へ向かった。

その頃地上では、悟飯が逃げている兵士達を追いかけ、隣町までやってきていた。
その町もセルの被害にあっていたが、人々はまだ大勢残っているようだった。
だが、その町の住人達はセルの魔の手から逃れるべく、みんな田舎の方へ避難しようとしており、
道路は車や人々で混雑していた。

ドーン!!
悟飯『!』

悟飯が町へ侵入してすぐに一台の車が猛スピードで悟飯の足に激突した。
セルから避難するべく町を脱出しようとした者の一人だろう。

男『痛ててて!なんだぁ!!これは!?』

男はよろめきながら突如現れた悟飯の巨大な足に驚き、
謎の巨大物体の正体を確かめるべく車から出てきた。

男『ったくよぉ!!これじゃあ外に出らねぇじゃねぇか!!!』

男はそう言うとイライラした様子で悟飯の大きな足を蹴った。

悟飯の心の声【何だ!?こいつ!!(怒)】

悟飯は勝手にぶつかっておきながら勝手に自分の足を蹴っている男の態度で
この町の住民に対して嫌悪感を感じた。
この男のせいでこの町の住民も死刑決定である!

悟飯はおもむろに足を天高く上げた。

男『なっ!!!!』

男は上がっていく足を見上げ、ようやく悟飯に気が付くと、慌てて車に戻ろうとした。
が、遥か上空から悟飯の巨大な足が男の車にものすごい勢いで襲いかかった。

ドシーン!!!チュドーン!!!!

恐ろしく大きな振動と爆音が辺りに響き渡った。
悟飯の足は男の車よりも遥かに大きかったので車の様子を確認することはできなかったが、
おそらく悟飯の足の下でぺしゃんこになっていることだろう。

男『ひいぃぃ!助けてくれぇ!!!』

男は車を踏み潰された衝撃で吹っ飛んで脚を怪我したらしく、脚を引きずりながらも、逃げ場を求めた。
悟飯はその様子を見るとわざとゆっくりと男を追いかけた。

しばらく悟飯と男の命がけの鬼ごっこが続いた。

男の心の声【このままじゃ殺されてしまう!!】

男は息を切らせながら、悟飯の巨大で凶悪な足から必死で逃げていた。
そのとき男は目の前にエンジンがかかりっぱなしで乗り捨てられている車を見つけた。
人々がセルから避難しようとパニック状態になっているこの状況では
車が乗り捨てられていてもおかしくないだろう。

男の心の声【あれに乗って逃げよう。】

男は相変わらず脚を引きずりながらも急いで車に飛び乗り、アクセルを思いっきり踏み込んだ。
しかし、車は全くその場から動かない。

男『何で動かねぇんだよ!!動けっ!動いてくれ!!』

しかし、やはり何回アクセルを踏んでも車は動かない。
その原因は悟飯がすでに車の屋根にわざと加減して足を乗せていて、その重量で車が動かなかったのだ。
悟飯は徐々に足に体重をかけていった。

車の天井が下がってきてどんどん男に迫ってくる。

男『!!!!』

男は驚き、慌ててドアを開けて車から出ようとしたが、
車の形が変形していてドアを開けることができなくなっていた。

悟飯『はあっ!!』

悟飯は右足に一気に全体重をかけると車と男はあっという間に簡単に潰れてしまった。

悟飯『ちぇっ!!つまらない!もうおしまいか!!』

悟飯はその後、この町に逃れたであろう兵士達を再び探し始めた。
その際、悟飯は建物や避難している人々、車などお構いなしに踏み潰していた。

しかし、兵士達は全然見つからない。どうやら基地まで無事に逃げたようだ。
悟飯はイライラした様子で

悟飯『どこに隠れたんだ(兵士達)!?この町にいるのは分かっているんだ!!出て来い!!!』

と大声で言い放ち、人が集まりそうなドームやビルをかがんで覗き込むと次々と破壊していった。
しかし、兵士達は見つからず、悟飯のイライラは次第に大きくなっていった。

悟飯の心の声【どこにいるんだ!?】

悟飯はふと辺りを見渡すと、5qぐらい先にセルから避難しようと逃げまとっている車や人々の行列を見つけた。
悟飯はさっきの男のせいでこの町の住民が嫌いになっていたので、ニヤッと笑うと・・・・

悟飯『か〜め〜は〜め〜』
悟飯『波〜!!!!!』

と直径50メートルはあるおそろしく巨大なかめはめ波を放った!
かめはめ波はゆっくりとしたスピードで近くにある建物や乗り物や人々を巻き込みながら、
行列を襲い通り過ぎると、遥か宇宙のかなたまで飛んでいった。
(ゆっくりとしたスピードとはいっても時速100q以上はあった。)

町民達『うわあぁぁぁ!!!!!!』

並んでいた人々や車は悟飯の特大のかめはめ波によって一瞬のうちに消滅してしまった。
町の地面から一直線上に深いとても大きな傷跡が付いていた。

悟空『悟飯〜!もうやめろ、やめるんだぁ〜!!』

その様子をただどうすることもできずにオロオロと悟空達は空から眺めていた。

ピッコロ『くそぅ!俺達の力ではどうすることもできんのか?』
クリリン『このまま悟飯の気が治まるのを待つしかないなんて・・・』

ピッコロたちが途方にくれている中、ようやく地獄から占いババがやってきた。

占いババ『おーい!悟空!』
悟空『占いババ!』
占いババ『お前達にいい物を持ってきたぞい!ほれ、閻魔大王からの差し入れじゃ!』
悟空『閻魔のおっちゃんから?』

占いババは悟空に蜘蛛の糸を手渡すと簡単に説明した。

悟空『こいつはいいや!閻魔のおっちゃんによろしく伝えといてくれ!』
占いババ『わしは巻き込まれるのはごめんじゃからな!後は頼んだぞ!』

そう言うと占いババはそそくさと帰っていった。

悟空『よーし!こいつを使って!待ってろよ悟飯!今父ちゃんが助けてやっぞ!』

悟空はそう言うと悟飯の後ろに部空術でそっと近づき蜘蛛の糸を悟飯の首筋に投げつけた!

悟飯『!?』

悟飯は首に違和感を感じ、触って確かめてみた。得たいの知れない糸のような物がまとわりついていたのだ。
糸はどんどん枝分かれしながら悟飯の体中に広がり、絡み付き、悟飯は次第に身動きが取れなくなった。

悟飯『うっ!・・・・』

町の生き残った人々はその様子を呆然と見上げていた。

悟空『よし!うまくいったぞ!』

悟空はピッコロとクリリンの方を向くと親指を突きたて、喜びをあらわにした。
クリリンとピッコロも緊張が解け、ほっとしていた。

しかし、30分後・・・・
悟飯は相変わらず身動きが取れないでいたが、元に戻る様子は全く無かった。

クリリン『なぁ、どうなってるんだ?悟飯ちっとも元に戻んないぞ!』
ピッコロ『おそらく悟飯の潜在能力が高すぎるのだろう。』

40分を過ぎた頃、蜘蛛の糸が縮まってきていることに3人は気づいた。
それと同時にまた占いババが現れ、

占いババ『おーい!大変じゃー!あの蜘蛛の糸は1時間経ったら効果がなくなるんじゃ!
      効果が無くなったら1日は使えんらしいぞい!』
悟空『そういう大事な事はもっと早めに言ってくれよ!』

悟空達は突然の事態に慌てふためいた。

クリリン『なあ悟空、全身の力が抜けてたら元に戻るって言ってたよな。だったら俺達男がよくやる
      ”あの行為”でも元に戻るんじゃねぇのか?』

クリリンの言うあの行為とは紛れもなく【オナニー】のことである。
余談ではあるが、悟飯はオナニーの経験は無いが、保健の勉強をしていて性に関する知識は持っていた。
勉強ママのチチの影響でいろんな勉強をしていたのだろう。

悟空『なるほど、その手があったか!!』
ピッコロ『?』

ピッコロはナメック星人の為、性別が無く、そういった習慣は無かった。

悟空『よし、そうと決まれば急ぐぞクリリン!早くしねぇと悟飯がまた暴れだしちまう!』
クリリン『おっ、おう!』

そういうと二人は悟飯の腰の方まで移動し、悟飯の腰巻のような帯を緩め、
二人で力を合わせて巨大なズボンとパンツを力いっぱい引き下げ、
悟飯の下半身をあらわにさせた。

クリリン『うわあ!!でけぇ!!!』

クリリンは自分の身長よりも遥かに大きな悟飯のまだ毛の生えていない”おちんちん”に驚き圧倒されてしまった。
おちんちんは兵士達や町の住民達を襲って得た興奮で完全にそそり立っており、13メートルぐらいにまでなっていた。

悟空『クリリン、おでれえてる(驚いてる)場合じゃねぇぞ!』
クリリン『ああ、わりぃ!』

そういうと二人は悟飯の巨大なおちんちんによじ登り、刺激を与え始めた。

ピッコロ『地球人の男にはあんな物が生えているのか。』

その様子を遠くから眺めていたピッコロは生まれて初めて見る男の子のおちんちんに興味津々だった。

町民A『すげぇ!見ろよ、あの巨人の男の子のおちんちんの大きさ!』
町民B『ああ、すごい迫力だな。飲み込まれちまいそうだ!』

町の人々も近くにあるビルの屋上へ上り、その様子をまじまじと見上げていた。

一方、悟空とクリリンはというと、まだ悟飯のおちんちんへ刺激を与え続けていた。
蜘蛛の糸を使ってから55分はかかっていた。

クリリン『おい、ヤバイぞ!悟空、もう時間がほとんどねぇ!間に合うか?』
悟空『そんなことオラに言ったってわかんねぇよ!』

その時、悟飯の大きな体がビクッと震えた。
悟飯は蜘蛛の糸の効果で意識を失っていたが、まだ気はたっぷりある状態だった。

悟飯『はぁはぁ!』

悟飯はなにか夢でも見ているのか、心拍数が上昇し興奮している様子だ。
その後、巨大な左手が降りてきて悟空とクリリンごとおちんちんを包みこみ、刺激を与え始めた。
初めての快感だったのだが、男の子の本能で自然と気持ちよくなろうとしていたのだろう。

悟空・クリリン『!!!』

悟空とクリリンは突然降りてきた巨大な左手に驚き逃げようとしたが、どうすることもできずに
巨大な左手と悟飯のおちんちんの間に挟まれ押さえ付けられた。

そして3分後・・・

悟飯『うっ!あぁぁぁ!』

シュッシュッシュッという音を立てながら悟飯は絶頂を迎え、白い粘着性の液を辺りに放出した。
その量はものすごく、ビルの屋上や悟飯の足元からその様子を見上げていた人々に降りかかり
溺れたり身動きが取れなくなる者が続出した。小さな建物は白い液体に飲み込まれ、見えなくなってしまう程だった!

悟空とクリリンは白い液体まみれになってしまったが、悟飯の左手とおちんちんから開放され
ほっとしていた。

一方、悟飯はというと、力が抜け、超サイヤ人2から黒髪の状態へ戻り、巨大な状態で気絶したまま
ズドーンという大きな音を立て、その場に倒れこんだ。
運が悪かった人々や民家や小さなビル郡は悟飯の体の下敷きとなった。
そのすぐ後に蜘蛛の糸が次第に縮んでいき、元の状態に戻った。

クリリン『ふぅ!なんとか間に合ったな。でも悟飯の大きさはまだ元に戻んないぞ!どうなってるんだ?』
ピッコロ『悟飯の潜在パワーがまだ残っているからだろう。潜在パワーが尽きれば元の大きさに戻るはずだ。
      極度な怒りを感じなければもうこういった事態は起こさんだろう。
      しかし、俺は悟飯にかわいそうな思いをさせてしまったな!』
クリリン『ピッコロのせいじゃねぇよ!いきなり攻撃して悟飯を怒らせた軍隊が悪いんだ!』
悟空『どうでもいいけどオラ風呂に入りてぇ』

白い液体まみれの悟空は面倒くさそうな様子で言った。

そしてその数日後、巨大化したままあっという間にセルを倒した悟飯達は、
ドラゴンボールを集め、セルや悟飯に殺された人々を蘇らせた。(もちろん、悟飯の事は忘れさせて・・・)

悟飯の潜在パワーはものすごく、セルを倒した後も何日経ってもまだ元には戻らず、
スーパーサイヤ人2から黒髪に戻っただけに留まっていた。
悟飯はあまり大きな状態でチチや牛魔王には会いたくないようだったが、なかなか元に戻らないので仕方なく家へ帰った。
その後はやはりチチがビックリして気絶したり、トイレや食事に困ったり、悟飯のことを神様と思い込みお祈りする人々や
巨大少年ファンや同年代の男の子達が好奇心で家に押し掛けたりというエピソードもいくつかあるが・・・平和で楽しく充実した毎日を送ったようだ。
【そのメンバーで仲良くなった人とは悟飯の肩や頭に乗っけたり、
   パンツの中に入れて悟飯の巨大なおちんちんを触らせてあげるというサービスもしたようです(笑)】

さらにその数日後、悟飯は元の大きさに戻ったようだが、悟飯のファンのリクエストで度々巨大化しては町を破壊してドラゴンボールで元に戻すといったことを繰り返して楽しく幸せに暮らしましたとさ!!!【セルよりも迷惑だ!(笑)】

おしまい