第1話
へんしん (01/12) 01/07/31


猫野風栗(ねこのふぐり)は小学校5年生、11歳の普通の男の子です。
ある夜、不思議な夢を見ました。ねこみみのかっこいいお兄さんが現れたのです。

「キミの星に危機が迫っている…コレを使ってみんなを助けるんだ」
「ちょっと待ってよ!危機って何のこと?助けるって…」
「それを使う時は誰にも見られてはダメだぞ」
そう言い残すとお兄さんはすっと闇の中に消えていきました。
「ええっ!?これ何?ちょっと待ってよぉ…」
風栗が目をさますとすでに夜は明けて部屋の中は薄明るくなっていました。
枕元には夢の中で渡されたカチューシャがありました。よく見るとねこみみがついています。

「これって女の子がつけるものじゃないか…」
風栗には何がなんだかさっぱり分からなかったのですが、いつも起きる時間まで
まだだいぶあったので、寝直すことにしました。




戻る  目次へ 次へ