第1話
へんしん (02/12) 01/07/31


翌日の学校ではテストがあったのですが、
風栗は昨夜の夢の事が気になってとても集中できませんでした。

「この星の危機って何なんだろう…地震でもくるのかな…まさかね」
いろいろな考えが風栗の頭を巡ります。
それにあの不思議なカチューシャの事も気になって仕方がありませんでした。

「あんな女の子の飾り物なんてボクが使えるわけないよ…」
と自分がカチューシャをした姿を想像して、少し赤くなりました。
それでも、ランドセルの中にはこっそりとカチューシャを忍ばせてきたのです。

「一応、念のためにね…」
そう風栗は自分に言い聞かせました。




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