第2話
ちからだめし (01/09) 01/09/10


風栗が怪獣と戦ってから2週間が過ぎようとしています。
学校は仮校舎を建てるということでしばらくの間、休校になりました。
もちろん、お休みの間は宿題が出ていて、みんなそれぞれ自宅で勉強することになっています。
風栗は割と要領がいい方なので勉強は午前中に済ませて、
午後はテレビを見て過ごしていました。
テレビゲームもせずに風栗がテレビを見ていたわけは、お昼のワイドショーで
連日のように巨大少年と怪獣との戦いの惨状を伝えていたからでした。
巨大少年によって踏み潰されてメチャメチャになったビルを背景に
レポーターの口調のほとんどは
巨大少年に対して否定的でした。
「がんばって戦ったのに…」
風栗は日を追うごとに次第にストレスを感じるようになりました。
確かに大惨事を引き起こしてしまったことについては反省していましたが、
それは自分の力をよく理解していなかったからです。
「変身したときのパワーをよく知っておく必要があるよね…」
そう言うと風栗は出かける準備をしました。




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