第4話
しゅくだい (06/06) 02/02/20


大急ぎで街まで駆けつけた風栗でしたが、すでに街は一面の泥海になっていました。
これではもうとても手の施しようがありません。
「どうしよう…」
大洪水を自分が引き起こしたことがバレたらこの街で生きていくことはできなくなります。
風栗はせめてもの罪滅ぼしに災害救助に徹することにしました。
泥に埋まった電車やバスを引き抜いたり、
泥流に浮かぶ家屋を拾い上げては安全な場所に積み上げていきます。
「これじゃ、宿題どこじゃないよぅ…」
ちょっとした好奇心から始まった風栗の自由研究は結果として街に大災害をもたらしました。
夏休みはあと数日を残すのみでしたが、風栗は泣く泣く救助活動に励むのでした。
<おわり>

本日の被害状況 寅島警察署・寅島消防署調べ
加害者
人的被害
建築物被害
車輌被害(全損のみ)
 
死傷者
行方不明
全壊
床下浸水
中・小型車
大型車
鉄道
船舶
航空機
blue cat
12
0
2
0
20
0
0
0
0
水害
5,926
3,000
3,067
14,465
2,612
318
21
75
0



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