第5話
トライアスロン (02/09) 02/03/07


トライアスロンの最初の競技は遠泳で高等部、中等部の順にスタートしていきます。
そして、いよいよ初等部の順番がやってきました。
「初等部の生徒は位置について…よ〜い、スタート!」
合図と同時に風栗は熱く焼けた砂浜を勢い良く走り出していき、海に飛び込みました。
泳ぎは得意だけあって風栗はみんなの先頭を泳いでいきます。
「波がなくていいや」
秋になりかけのこの時期は海が一番安定しています。穏やかな海を風栗はすいすいと進んでいきました。
泳ぎ始めてしばらく経ったとき、沖合いの海に異変が起こりました。
巨大な触手が先生たちの乗ったボートに絡みついたと思ったら、
そのまま宙高くボートを持ち上げてしまったのです。
「え…?」
風栗が不思議に思うまもなく海中から巨大な怪獣が現れました。
「大変だぁ! みんなを助けなきゃ!」
風栗は急いで砂浜の方に引き返していきました。




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