第6話
おつかい (08/08) 02/09/17


怪獣退治が終わって一息ついた風栗でしたが、足元のガレキに埋まった
スーパーの看板を見つけるとお母さんとの約束を思い出しました。
「あ、いけない!おつかいの途中だったんだ!」
風栗は周囲を見渡しましたが、あたりのお店はほとんどがガレキと化しています。
とても買い物ができるような状況ではありません。
風栗は急いでショッピングモールまで戻りましたが、その光景を見て愕然としました。
なぜなら建物のほとんどが崩れ落ちほとんど壊滅状態だったからです。
これでは変身を解いて人間サイズに戻っても、とても危険で中に入れる様子ではありません。
「仕方ないや…」
風栗は食品売り場だった場所に腰を降ろすと体育座りになりました。

そして、散乱しているガレキの中から小さな小さなカゴを摘み上げて買い物を始めました。
「えーっと、何だったかなぁ…?」
ガレキを弾きながら強引に買い物を進める風栗でしたが、
買い物メモをなくした上に巨大な指先ではなかなか希望の商品が取れません。
「あーん、もぅ…これじゃ、お母さんに怒られちゃうよぉ!」
風栗は半ば泣き顔で買い物を続けるのでした。
<おわり>


本日の被害状況 寅島警察署・寅島消防署調べ
加害者
人的被害
建築物被害
車輌被害(全損のみ)
 
死傷者
行方不明
全壊
半壊
中・小型車
大型車
鉄道
船舶
航空機
blue cat
1,342
3,796
1,102
2,696
1,947
84
0
0
0
ねずみ
19
5
0
2
27
0
0
0
0
不明
344
695
51
4
8
1
0
0
0



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