第6話
おつかい (07/08) 02/09/01


風栗はスクラップになったバスや車の中でのびている怪獣を右手でつまみあげました。
「もう逃げられないよ…さてと、どうしようかなぁ…」
風栗は最初はこの小さな怪獣を踏み潰すつもりでしたが、正義のヒーローが
そんな残酷なことをしてはいけないと思いとどまりました。
でも、街がメチャメチャになった原因は元はといえばこの怪獣が現れたからです。
「二度とイタズラをしないようにお仕置きしておかないとね…」
風栗は
怪獣を真上にひょいと放り投げると右足を引いてキックの体勢に入りました。
「えいっ!!ぱこーん」
強烈な風栗のキックを浴びた怪獣は、あっという間に空高く飛んでいき見えなくなりました。
「これにて任務終了!」
ところが、風栗の蹴り込みがあまりに激しかったために衝撃波が発生してしまいました。
ビルや家屋が次々と崩壊していき、走っていたバスも空高く舞いあがっていきます。
「うわわわっ…ごめんなさいっっっ」
さすがの風栗も拡大する被害に焦りました。




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