第8話
きょうそう (01/08) 03/04/13


マンクスが転校してきてから1週間が過ぎようとしています。
かなり風変わりな転校生にクラスメイトはいろいろと質問を浴びせましたが
マンクスはあまり自分の事を話したがらない様子でした。

そんなある日、風栗はいつものように帰宅の道につきました。
今日は日直当番だったので下校時間はいつもより遅くなり、
付近を歩いている生徒は風栗の他には見当たりません。
「…ん?」
駅に向かう途中の道で、風栗は後をつけてくる人の気配を感じました。
すぐに後ろを振り返った風栗ですが、誰も見つけることはできません。
「おかしいな…気のせいかな?」
風栗は後ろを気にしながら再び歩き始めます。
風栗が次の角を曲がると、電柱の影からあらわれたのはマンクスでした。
マンクスは学校から風栗の後をつけてきたのです。
「今日こそ、勝負をつけてやるからな…」
マンクスは風栗の後を追って駅に向かいました。




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