「まずはこの辺だな…」
そう言うとマンクスは怪獣が掘った穴に目掛けてタンクローリーを投げつけました。
次の瞬間、穴の中で大爆発が起こり、物凄い火柱と煙が立ち昇ります。
周囲にあったビルやマンションは、凄まじい爆風で吹き飛ばされ辺りは火の海と化しました。
「うわわ…」
風栗が燃え上がる建物を眺めているうちに、マンクスはどこからか別のタンクローリーを捕まえてきました。
「次はここだ！」
マンクスは勢い良くタンクローリーを穴に向けて投げつけました。
激しい爆発は周囲の建物を容赦なく巻き添えにしていきます。
「そうか！火でいぶり出せばいいんだ！」
感心する風栗を尻目にマンクスはガソリンスタンドに停まっていたタンクローリーを拾い上げました。
「オレが追い込むから、お前は向こうで押さえろよ」
「うん！」
風栗は火の手が回っていないオフィス街の方へ駆け出しました。