風栗は少し離れたオフィス街で怪獣を待ち伏せすることにしました。
住宅街ではマンクスがタンクローリーを次々と爆発させて怪獣を追い込んでいきます。
「どこから出てくるかな?」
風栗は注意深く道路やビルの谷間に目を光らせます。
その時、少し離れた地下道出入り口を突き破って怪獣が這い出してきました。
「あ!見つけたぞ!」
風栗は怪獣を追い詰めると怪獣は近くのビルの中に逃げ込みました。
地下には潜らずに建物の中を上に這い上がっているようです。
激しい振動で窓ガラスが飛び散っていくのがよく分かります。
「カクレンボは終わりにしようね!」
そこは総合病院でしたが、怪獣退治が最優先の風栗にとってはどうでもよいことです。
風栗は勢いをつけると何もためらうことなく病院を右足で思いっきり踏みつけました。
真っ二つに崩れ落ちていく建物を風栗は容赦なく蹴りこんでいきます。
「助けてくれモグ〜!」
風栗の攻撃に耐えかねてガレキの中から怪獣が飛び出してきました。