焦った怪獣は次の人質を探しはじめました。
すると少し離れたところに鉄道の高架線があり、ちょうど電車が走ってくるところでした。
「あれだパパン」
怪獣は急に機敏な動作を見せ高架線まで走ると電車を両手で掴みあげました。
街から逃げ出そうとしていた人々で電車は満員状態です。
「これでどうだパパン!言うことを聞くんだパパ〜ン!」
今度はざっと見積もっても200人以上の人質を手中にしています。
怪獣は今度こそ風栗が言うことを聞くだろうと思いました。
「ふ〜ん、今度は電車を捕まえたんだぁ…」
風栗は雑居ビルをいくつか踏み潰しながら怪獣に近づいていきました。