第3話
ひとじち (06/09) 01/12/15


「あは、ボクも電車が好きなんだよ…」
そう言うと風栗はニコニコしながら怪獣の前に立ちはだかりました。
笑顔の風栗に怪獣は嫌な予感がしていました。
「えいっ!」
次の瞬間、風栗は怪獣の両手に握られた電車を膝蹴りとパンチで同時に攻撃しました。
風栗の圧倒的な破壊力を受けて電車は鈍い音をたてながらペチャンコに潰れていきました。

「パパパパン!」

正義のヒーローが一瞬にしてたくさんの人質を潰してしまったのです。
風栗の信じられない対応に怪獣は混乱しました。
「も、もっとたくさんの人質をとってやるパパン!」
潰れた電車を投げ捨てた怪獣は半ばヤケになっていました。




戻る  目次へ 次へ