第4話
しゅくだい (03/06) 02/01/25


ひと仕事終えた風栗は、ダム湖に入っていきます。
今年は梅雨にたくさん雨が降ったせいか湖はほぼ満水状態でした。
ですが、水面は深いところでも風栗の腰のあたりしかありません。
「泳ぐには少し浅いかもね…」
変身したまま水に入るのは初めてだったので少し遊んでみようかと思った風栗ですが、
思いとどまりました。
風栗は水面に波紋を広げながらゆっくりとダムに近づいていきます。
「ええと…これを抜けばいいかな?」
ダムに寄りかかった風栗は鋼鉄製の水門を強引に引き抜きました。
すると、せき止められていた水が一気に流れ始めます。
「うわ〜すごいや…」
勢いよく流れ出す水に風栗は満足そうでした。




戻る  目次へ 次へ