「何だ…たいしたことないな」
少年はそう言うとグイグイと風栗を押してきます。
風栗は15階建てのオフィスビルを両足で挟み込んで何とか持ちこたえようとしましたが
少年は腕をくるっと回して力を加えると一気に風栗を突き放しました。
「うああっ!」
思わぬ方向に力を受けて風栗は大きく体勢を崩しました。
両足で挟み込んだビルは激しい音を立てながら崩壊していきます。
その隙を突いて少年は鋭いハイキックを風栗に炸裂させました。
「…痛っ!」
まともにキックを喰らった風栗は蹴り飛ばされ、派手に街中に倒れこんでいきます。
そこにはデパートやオフィスビルが立ち並んでいましたが、
ひっくり返った風栗によってメチャメチャに押し潰されていきました。