第10話
プール (02/08) 04/05/06


着替えが終わった2人はシャワーを浴びるとプールサイドへ向かいました。
「水に入る前に準備運動しなきゃね!」
風栗は準備運動をはじめましたが、マンクスはあまりやる気がないのか
風栗の動きを少し追うだけでした。
身体が温まってきたところで、風栗は先にプールに入りました。そして、マンクスに声をかけます。
「泳ぎの基本は平泳ぎだからね。まずは脚かきの練習から始めようよ」
「わかったよ…」

教える気満々の風栗を横目で見ながら、マンクスはゆっくりと水に身体を浸けました。
その仕草を見た風栗はマンクスがあまり水を得意としていないように思えました。
「ええと…プールサイドをしっかり掴んで横になって股を開いて、閉じる…」
「こうか?」
「ええと、足の裏で水を掻くようにしなきゃ」
「こう?」
「そうそう。上手いよ。その調子」

風栗がふとマンクスの頭に目をやると、金色の髪の毛先が水中ですっと広がっていくのが見えました。
水に濡れたマンクスの髪は光を受けてキラキラと輝きを放っています。
それを見た風栗はキレイだなぁ…と感じました。




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