「ニセモノはお前だ!」
マンクスは電車を選んだブルーキャットを指差しました。
「あれぇ…何で分かっちゃったのかなぁ?」
「本物は電車よりバスの方が好きなんだよ!」
風栗は乗り物全般的に興味を持っていましたが、最近は特にバスがお気に入りでした。
マンクスはいつも学校帰りに風栗からバスの話を聞かされていたのです。
「さぁ! 正体を現せよ!」
マンクスはニセモノを睨みつけました。
「バレちゃったらしょうがないよね…」
ニセモノのブルーキャットは薄笑いを浮かべると両手で電車を握り潰し始めます。
間もなく全身は淡い光に包まれていき、ブルーを基調にした身体は徐々に薄れ
変わって現れたのは白っぽい衣装を身にまとった緑色の髪の毛の少年でした。
「ええーっ!?」
その変身ぶりに風栗は思わず声を上げてしまいました。
「ペルシャ…やっぱりお前か…」
驚く風栗を尻目にマンクスはまるで結果が分かっていたような落ち着きぶりでした。